成人重症アトピー性皮膚炎治療の新たな選択肢として、デュピルマブ(デュピクセント)の他に、もう一つ経口JAK阻害剤
というものがあります。
デュピルマブは注射ですが、経口JAK阻害剤は経口、つまり内服薬
(飲み薬)になります。
私がこの薬で心配しているのは、免疫抑制作用による副作用よりも
むしろアドヒアランスの問題です。
この薬は、内服薬ですが、デュピクセントに負けないくらい費用の
かかる薬なので、続けてしっかり内服していただけるか心配があります。
かゆみに効果が高いということなので、かえって心配なのです。
「かゆくない!」「ちょっと副作用が心配」「お金をかけたくない」
という気持ちの結果、飲んだり止めたりしてしまう危険性があるのです。
そのあたりを十分に煮詰めた上で、使用しなければいけないと思います。