「食物経口負荷試験(以下、負荷試験)は食物アレルギー診療の一部分に過ぎない。」
「なぜ即時型食物アレルギーになってしまったのか?」
「これからどうしていくのか?」
などの視点で診ていく必要があります。
Arah2特異的抗体価が100以上(クラス6)の患者さんがいたとします。
「非常にリスクが高いので、高度専門施設で負荷試験を」みたいに分類されてしまうわけです。
*いかなる負荷試験テクニックを用いれば、この患者さんに安全に負荷できるか?
*そもそも、食べたいという気持ち、食べていくという心構えがないのだとしたら、負荷試験は
不要なのではないか? 除去も一つの選択肢。
こんなふうな考えがあっても良いのではないでしょうか?
さらには、
*どうしてこんなに(クラス6)感作されてしまったのでしょうか?
おそらくは、乳児期からそれなりのアトピー性皮膚炎があったのであろうと・・・・・。
*家庭内にピーナッツ破片が少なくなかったのでは? お父さんがピーナッツ好きだった?
*早い段階(生後5-6か月?)からピーナッツ(バター・クリーム)を食べさせていればなあ・・・・・。
などの思いもあります。
ピーナッツアレルギーになってどうするかではなく、ピーナッツアレルギーにならないように
するにはどうすれば良いのか?と考えていただきたいのです。
即時型食物アレルギー対応は、着々と上のステージに進みつつあるのです。