「食物アレルギーの診療の手引き2017」の「食物アレルギーの診断・管理のフローチャート」
を見ると、総負荷量「少量」で食物経口負荷試験陽性の場合、完全除去続行が望ましい?
と示されています。これってどうなんですかね?
アレルギー疾患全般の特徴として”敏感さ”が挙げられると思います。
例えば、気管支喘息患者さんの気道過敏性は健常者の30~100倍であるとされています。
重症スギ花粉症の患者さんだって、外から家の中に人が1人入ってくるだけでくしゃみが
止まらなくなると言っています。そのぐらい敏感なのであり、それがアレルギーなのです。
ガイドラインで示されている総負荷量「少量」って、2-3g(mL)ですよね?
この量だと、ある意味では、ほとんどの食物アレルギー患者さんが症状が出てしまうのでは
ないでしょうか? そうするとみんな完全除去ということになってしまいますよね(汗)。