本来であればシリーズものとして数回に分けて解説しなければいけない
ようなタイトルですが、あまり興味がないというか本気になれない分野
なので、とりあえず1回きりで終わりです。
近年、やたら保湿剤、保湿剤と、その必要性が強調される風潮があります。
たしかに、アトピー性皮膚炎の治療においては、その使用意義は否定できません。
しかし、発症予防という点においてはどうなののでしょうか?
生後8か月でこれだけ発症を抑制できたとか、2歳の時点での発症予防効果は
こうだったとか言いますが、あくまでも点で評価しているのに過ぎないですよね?
2歳でアトピーにならなかったとしても、5歳で発症するかもしれない。
発症を遅らせることができたということで評価され得るものなのでしょうか?
そもそも、何をもって「発症しなかった」と言い切れるのでしょうか?
単に、「アトピーと診断できるような湿疹が出なかった」ということに過ぎないのでは?
安易に「発症予防」なんていう表現を用いるのは、アトピー性皮膚炎の患者さんに
失礼だと思います。そんなに簡単な問題ではないということです。