当院における食物経口負荷試験(以下、負荷試験)の実施件数は年間数千件になりますが、
それでも3-4年前がピークで、現在は減少傾向にあります。
食べられない患者さん、食べていない患者さんがだいぶ減ってきたという
ことなのです。
乳幼児の即時型食物アレルギーに関して言えば、
乳児期早期の湿疹(アトピー性皮膚炎?)を徹底的に治療し、その後離乳食を
早期からまんべんなく食べさせれば、大方解決するものと思われます。
その戦略でうまくいかない患者さんだけ負荷試験を実施すれば良いだけの
話です。
アレルギーマーチに対する介入が遅れている地域は、当然食物アレルギーが
増加するので、必然的に負荷試験の件数も多くなるということです。
今後は、負荷試験の件数を減らすことを目指すべきでしょう。