「NHK/NEWSweb」(←クリック) 10月19日
去年12月、東京・調布市の小学校で食物アレルギーのある女子児童が給食を食べたあとに死亡した事故で亡くなった児童の両親が医療関係者などを前に初めて講演し、社会全体でアレルギーの子どもを見守っていけるようにしてほしいと訴えました。
調布市の富士見台小学校では、去年12月、チーズなどにアレルギーのある5年生の女子児童が給食でチーズ入りのチヂミをお代わりしたあと死亡しました。
19日は女子児童の誕生日で、女子児童の名前をつけた「沙清さん追悼シンポジウム」が横浜市で開かれている小児アレルギーの学会の中で開かれました。
シンポジウムでは沙清さんの両親が初めて講演し撮影は認められませんでしたが会場の医療関係者を前に「娘はアレルギーを前向きにとらえて将来は子どもの病気を治す研究者になりたいと大きな夢を持っていた」と語りましたそのうえで「教育現場だけがこの問題を背負い込まずに医師や地域の人たちなど社会全体がアレルギーの子どもを見守っていけるような知恵と力を出してほしい」と訴えました。
講演を聞いた看護師の女性は「アレルギーが特別なものではなく存在することを認識したうえで再発防止について考えていきたい」と話していました。