赤ちゃんの時に発症した卵アレルギーとかは、3歳、6歳と年齢が大きくなるにつれて治っていくことが多いとされています。
『自然寛解(しぜんかんかい)』と表現されています。
何もしないで放っておいても自然に治っていくということのようです。
そのメカニズムは不明です。どうして治っていくのか?はわかっていないということです。
食物アレルギー診療ガイドライン2016においても、「一般的に乳児から幼児早期の主要原因食物である鶏卵、牛乳、小麦、大豆の自然耐性化率は高く、・・・」と書かれています。
私は、以前から疑問に思っていました。
本当に自然に治っていったのでしょうか?
「もしかしたらほんのちょっとは食べていたのではないか」
「誤食しても症状が出ずに気づかなかったということはないのか」
とにかく、何らかの形で口から入ることにより、治る方向に傾いたのではないかということです。
一方、最初にアナフィラキシーを経験したとか、血液検査の数値が極端に高いとか、食物経口負荷試験で強い症状が誘発されたとか、几帳面な性格で食品表示をしっかり確認するとか、・・・・・、そのようなアレルギー児あるいはその保護者においては、医師の指示等も加わって厳格な除去が続けられることになります。これでは、いつまでたっても食べられる方向には傾きません。
現在、赤ちゃんの離乳食の摂取のしかたについて再注目されています。
湿疹への対応と伴に、初期対応が重要であるという時代が必ず来ると思います。
本来、赤ちゃんは柔軟なのです。
*一部、私見が述べられています。実際の食事指導は主治医の指示に従って下さい。