浜松市の小児科・アレルギー科

あせも（汗疹）は、汗をたくさんかいたときに汗の管がふさがってできる赤いブツブツで、少し痒かったりヒリヒリと痛いこともあります。高温多湿の夏季に発症しやすく、特に乳幼児は汗腺の密度が高く新陳代謝も活発なので、それだけたくさんの汗をかきます。治療としては、軽症の段階であれば、涼しいところでしばらく過ごせば自然に治ってしまいますが、なるべくならシャワーを浴びて汗を流してしまいましょう。ブツブツが拡がって痒がる時はステロイド外用薬を使用し、皮膚の炎症を抑えた方がよいでしょう。特に、アトピー性皮膚炎の患者さんでは、あせもを通りこして「湿疹」という状態になっている場合が少なくありません。
最も大切なのは予防です。あせもにならないためには、汗をかいてそのままにしないことと、清潔にすることが重要です。衣服は、汗をよく吸収し、肌触りのやわらかい木綿がおすすめです。汗をかいたら、こまめに着替えをさせましょう。汗をかいたら、冷やした濡れタオルで汗をふき取りましょう。この時は皮膚を強く擦らないように注意して下さい。できれば、たくさん汗をかいたらすぐにシャワーを浴びるようにしましょう。エアコンを適切に使用し、暑いのを我慢しすぎないようにしましょう。