罹病期間(りびょうきかん)とは、病気が発症してからのトータルの年月のことです。
まあ、全例にあてはまる訳ではありませんが、
20歳のアトピー性皮膚炎であれば20年間続いていると考えた方が良いかと思います。
たいては赤ちゃんの時に始まっているのです。気付いていないだけでね。
とにかく、経過が、つまり罹病期間が長くなればなるほど、治療がややこしくなる
ように感じます。少しでも幼いうちに若いうちに皮膚状態を安定させた方が
良いことは間違いありません。
ステロイドの負の影響も無視できません。
結局、10歳のアトピー性皮膚炎患者さんは、10年間ステロイドを使っている患者さん
とも言えるわけであり、できる限り早くステロイドの使用量を減らしていく工夫や努力
が必要なのです。「治りにくい皮膚」を作ってしまうことを避けなければなりません。
「ステロイドは使わない方が良い薬である」という意味ではないので誤解のないように。