昨日お示しした診療ガイドラインの中の治療目標は、多分に成人アトピー性皮膚炎患者さんを前提においた皮膚科医の意見によるものと想像されます。
近年の小児アレルギー専門医の考え方は、かなり積極的前向きな治療に変わって
きていると思われます。たとえ、アトピー患者さんの症状が重症であろうが、最重症
であろうが、目指すものは同じです。
つまり、
寛解導入⇒寛解維持⇒ステロイド中止
です。
わかりやすく言い換えれば、
1)まずは、全身つるつるスベスベにする
2)その皮膚状態を維持する(プロアクティブ療法)
3)できる限り痒みのない状態を目指す
4)ステロイドを中止し、保湿剤のみとする
みたいな感じでしょうか。
つねに、この1)~4)を確認し合いながら治療を進めていきます。
それが診察というものです。病院は薬屋さんではありません。