現在、私の診療の中心はアトピー性皮膚炎になっていますが、「(食物経口)負荷試験について書いて欲しいです。」というリクエストが多いでした。というわけで、一発目に私の考える理想的な食物経口負荷試験(以下、負荷試験)について書いてみます。
結局ですね、負荷試験というものが食物アレルギー診療の一部であるということに気づかなければいけません。「負荷試験=食アレの全て」じゃないのです。今後の負荷試験で重要になってくるのは、負荷試験の「入口」と「出口」をしっかり整えていかなければならないということになるでしょう。
「負荷試験の入口」とは、どういう状況・状態で負荷試験に持ちこむか?行きつくのか?ということです。「3日前から抗ヒスタミン薬の内服を中止して」とかそういう話ではありません。詳しくは次回以降に説明します。
もう一つは、「負荷試験の出口」です。これはまさに負荷試験後、どうやって食べていくのかという話。全国の患者会の方からの苦情が最も多い分野です。「負荷試験はやっているが、ちっとも食べられるようになりません」という訴え・・・・。もちろん、状況次第で除去続行も一つの選択肢とはなり得ます。しかし、患者さんがアレルギー専門医に何を期待しているのか? それは知っておかなければいけません。
今日はこれで終了!
*いつも言っていますが、これはただの読み物です。 エビデンスも何もありません。