患者さんは「発症予防」という概念が苦手なようです。どうしても、「卵を食べて蕁麻疹が出るのが怖い」と症状が出ることの不安ばかりが
先行してしまいます。
卵アレルギーになってしまってから卵を食べるから症状が出るリスクが高まるのであって、
そもそも自分の子が卵アレルギーにならないようにするにはどうすれば良いか?という
発想にはならないようです。
いや、皆さんが、即時型食物アレルギーはある程度発症予防できる時代になってきている
というのを知らないだけのかもしれません。
私としてはブログで繰り返し訴えてきたつもりなのですが、なかなか世の中に広めるのは
難しいのですね(涙)。
アレルギー専門医と保護者たちとの意識のずれのようなものにジレンマを感じておりました。
自分の能力の限界を突き付けられてようでもあります。
もうちょっとだけ頑張ってみようと思います。