まずは、感作(かんさ)という用語の説明から。
1)ダニ・花粉・食物などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)が、どこからか
からだの中に入り込みます。
2)皮膚や粘膜の直下にいる細胞がそれらを見つけて異物(敵?)として認識します。
3)アレルゲンに対するIgE抗体が作られます。
IgE抗体は全身に存在する肥満細胞上のIgE受容体に結合し、感作成立となります。
アレルギーの前段階とも言えます。
4)ここで、再びアレルゲンが侵入すると肥満細胞表面のIgE抗体はアレルゲンと結合し、
肥満細胞を活性化させて化学物質を大量に含んだ顆粒を放出することにより、
アレルギー症状が引き起こされます(発症)。
重要なことは、
感作⇒発症
の2段階で考えていただきたいということです。
感作されるときには症状は出ませんから、患者さんからすれば
「気づかないうちに感作されている」ということになります。
何とか感作を防ぎたいですよね。