児童精神科医の第一人者である杉山登志郎医師は、発達障害やトラウマに対する
多剤・大量処方の現状を目の余るものであると指摘しており、自身の患者さんには
「少量処方」を基本としています。
杉山は、少量処方に確立されたエビデンスがないことはわかっているし、プラセボ効果
かもしれないということも認識しているはずです。しかし、彼が重視していることは、大量処方
による侵襲的な副作用を避けることと、もう一つ何よりも良い結果を生み出すことなのです。
ちょっと無理やりこじつけてしまいましたが、食物アレルギーの微量負荷試験、自宅微量摂取
も同じようなものであると考えています。
牛乳0.1mLはどうなのか? ソーメン2cmは?
いやいや牛乳であれば、もっと少ない量(0.01mLとか)が含まれる加工食品を使用して
負荷試験を実施することもあります。
そして、少々運動してしまったとしても症状が出ないであろうレベルから食べ始めてもらうのです。
こういう細かい作業(?)を駆使すれば必ず閾値は上がってきます。
ポイントは、なるべく低年齢から食べ始めること、そして、できる限り症状を出さないことです。