食物経口負荷試験の結果報告です。小麦(うどん)の経口負荷試験を施行しましたが、特異的IgEは62.7でクラス5に相当する患者さんです。結果は、うどん約60gを問題なく完食で、検査を無事終了しました。今後は自宅で少しずつ摂取増量していただくように指導しました。
この患者さんは、鶏卵・牛乳など数多くの食品のアレルギーを合併しているので、少しでも摂取可能な食品が増えればという思いから今回の負荷試験に至りました。特に、小麦等の穀類では特異的IgEの偽陽性(数値は陽性だが食べても症状が出ないこと)が少なくないのです。一方で、小麦は特異的IgEがクラス1くらいでも強い反応(アナフィラキシー)を呈することがあるので要注意の食品です(汗)。