牛乳アレルギーの患者さんではカルシウム摂取不足が問題となるため、その不足を補うために、カルシウムを多く含む食品の摂取やアレルギー用ミルクの利用が重要となります。カルシウムを多く含む食品としては、小魚(いわし・ししゃも)、野菜類(小松菜・大根の葉・かぶの葉)、海藻類(ひじき・わかめ)、大豆製品(豆腐・納豆)などがあります。また、アレルギー用ミルクには、明治乳業の「ミルフィーHP」や森永乳業の「MA-mi」・「ニューMA-1」などがあります。アレルギー用ミルクはミルクとして飲む以外に、料理に混ぜて栄養源として摂取することも可能です。上記の3つのアレルギー用ミルクは大差があるわけではありませんが、少しずつ違いがあります。どのミルクを選択するかについては主治医と相談しましょう。
図は平成18、19年度厚生労働科学研究(主任研究者今井孝成)の調査結果
(カルシウム摂取量比較;調査対象1~8歳)を示したものです。