「いや、うちの子は昨日の負荷試験でゆで卵が10g食べられた。」
「知り合いの子は、牛乳負荷試験で100mL飲んで症状が出なかった」
ということもあるかもしれません。
閾値(いきち)が高く軽症であるとか、治っていく過程をみているとか、それこそ中には
もともとアレルギーがなかった(最初から食べられお子さんだった?)みたいなパターンも
あるでしょう。負荷試験の結果には、様々な症例が混在しているので惑わされるのかも
しれません。
しかし、アレルギーがあるに違いないと思われる患者さんを診ていく場合には、
2-3g(mL)以下の「微量」を丁寧に扱うことによって、その診療が安全かつ確実なもの
になっていくと考えられます。
2-3g(mL)は、食物アレルギー患者さんにとっては「少量」ではなく「普通量~多量」なのです。