浜松市の小児科・アレルギー科

ダニは代表的な吸入性のアレルゲン（アレルギーの原因物質）であり、空気中に舞い上がった粒子が気道に侵入し気管支喘息やアレルギー性鼻炎の症状を生みだします。日常生活で最も問題となるのは、ダニに汚染された寝具から受ける睡眠中の曝露でしょう。ダニアレルゲンの粒子は比較的大きいので室内の空気中には多く存在しないし、いったん床から舞い上がったとしても長時間空気中に留まることないとされています。しかし、１日のうちの多くの時間を過ごす夜間の睡眠中は、寝返りなどの行為によって比較的小さなダニアレルゲン粒子から高濃度の曝露を受ける可能性があるのです。このことが気管支喘息の病態の悪化に大きく関わっていることは間違いないでしょう。
そこで、効果的なダニ対策として寝具対策が重要となってくるわけです。布団の天日干し、布団表面の掃除機による吸引（１㎡あたり20秒間）などが基本となりますが、さらに高密度繊維性の防ダニ布団（カバー）を使用できれば理想的です。これは極細の繊維を高密度に織り上げた織物であり、ダニそのものや死骸・フンなどが布団の中に侵入したり布団の中から出てきたりできなくしたものです。少々高価ではありますが使用を検討する価値はあるでしょう。
帝人「安心ふとんピューリスト（ミクロガード使用）」、東レ「クリニックふとん（アンテルⅡ使用）」、ヤマセイ「ダニゼロック」などが安心して使用できる商品です。