「クリニカルイナーシャ(clinical inertia)」という言葉が使われるようになりました。「臨床的惰性 りんしょうてきだせい」などと訳されるようです。
要するに、「治療目標が達成されていないのに、治療が適切に強化されていない状態」
のことであります。
アトピー性皮膚炎に当てはめれば、
「ちっとも良くなっていないのに、ただただ毎回同じ薬が処方されるような状態」でしょうか。
もちろん患者さんはそういう状況は望んでいないはずです。
クリニカルイナーシャ(clinical inertia)で犠牲になるのは患者さんです。
何としてもこのような状況を打破しなければなりません。