例えば、全身にじんま疹があり、それに加えてゼーゼーした呼吸(喘鳴)があればそれなりに元気があったとしてもアナフィラキシーと診断されます。「意識がしっかりしているのでアナフィラキシーではない。」などと考えてはいけません。アナフィラキシーを見落とすようなことがあると、第一選択の治療薬であるアドレナリンの筋肉注射を適切かつ迅速に行えない危険性があります。
「アナフィラキシーなら話をしたり歩いたりできないはずだ。」などと誤解しないことです。話すことも歩くこともできずぐったりしているような状態は、既にアナフィラキシーショックと呼べるレベルまで発展している可能性があります。
食物によるアナフィラキシーについては、7月25日(土)の院内勉強会で詳しく解説させていただきます。