3月に入ってから眼の痒みや鼻水などの花粉症症状を訴えて受診する患者さんが急激に増えてきました。今年は、もともとの花粉の量が少ないせいか、昨年ほど重症の患者さんは多くありませんが、やはりそれなりに反応するようです。本年も、2-3歳でスギ花粉症を発症しているお子さんを多く見ました。また、1歳くらいで明らかに花粉症と思われる症状を呈しているのに、血液検査をするとスギ特異的IgE抗体が陰性である患者さんをときどき見ます。アレルギー性鼻炎は典型的なⅠ型アレルギーですからスギ特異的IgE抗体が存在して初めてスギによる症状が出るのだと思われるのですがどうしたことでしょうか。もしかすると鼻の粘膜にだけスギ特異的IgE抗体が存在して症状を出しているのではないかと考えました。発症の非常に早期を見ているのかもしれないのです。今度、耳鼻科の先生に質問してみたいと思います。