フィンガーチップユニット(FTU)を用いれば軟膏の塗布量の目安を知ることができます。例えば、赤ちゃんの片腕は約1FTU必要であるとか、幼稚園児の背中は約3-4FTU必要であるとか、ある程度の塗布量が分かるわけです。
軟膏の必要量のもう少し簡単なチェック法としては、「塗ったあとにぴかーっと光るくらい」、「ティッシュペーパーが付着する程度」、「たっぷりと皮膚にのせるように」などの表現も分かりやすいと思います。
決して、擦り込んだり、薄く塗り拡げたりしてはいけません。ステロイド外用薬の副作用を心配して薄くのばして塗っている患者さんがいますが、塗布量が少なくなることで治療効果が半減してしまいます。また、強く擦り込むことによって、逆に皮膚が傷んでしまうしまう危険性もあるのです。