「遅延型フードアレルギー」なるものが話題になっています。
原因不明の肌荒れや、頭痛、慢性疲労、うつ症状などが、日々摂取している食事によるアレルギー症状であるとするものです。
もちろん、科学的根拠が乏しい考え方であり、みなさんには注意していただきたいです。
中でも最も問題になっているのは、「IgG抗体検査」です。当然の如く、保険診療外であり、
検査費用は数万円にもなると言われています。みなさんは、絶対にこの検査に手を出さないでください。
このような状況を踏まえ、日本アレルギー学会は、2月25日に
「血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起」(←クリック)を発表し、食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことをはっきり示しています。
いつの世にも悪い(?)方はいらっしゃいます。要するにお金儲けですね。
複雑かつ多様な現代社会において、心身の不調に悩んでいる小児・成人は少なくありません。
このような病む人々をターゲットとして商売をするわけです。くれぐれもご注意を!