林野庁は福島第一原発の事故の影響でスギ花粉に含まれる放射性物質について、健康への影響は「心配する必要はない」という最終的な調査結果を発表しました。
関東地方でスギ花粉の飛散が始まる2月中旬を前に、林野庁は福島第一原発周辺の阿武隈山地のスギ林を中心に182か所でスギ花粉を作る雄花の放射性セシウム濃度の調査を行ってきました。その結果、福島県の浪江町の雄花から最大で1キロあたりおよそ25万ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
しかし、これを成人が通常吸い込む量に換算し、これまでで最も多く花粉が飛散した場合を想定しても、被ばくする量は去年12月に新宿で観測された空間線量の300分の1程度にとどまるということです。この結果を受け、林野庁は先月末の中間報告に続き、健康への影響ついては「心配する必要はない程度」だったと説明しています。(2月8日)