「水いぼがある部分にステロイドを塗らないように」
「ステロイド使うと水いぼ増えますよ」
他院でこのように言われて受診される患者さんは少なくありません。
これって本当なのでしょうか?
ネットで、全国のクリニックの先生方(皮膚科・小児科など)の解説を参考にしてみると、
ステロイド否定派が9割くらいに感じましたが、残りの1割くらいの先生は、あからさまに使用を否定
していることはなく、ご自身の経験を重視されている印象を受けました。
水いぼは、バリア機能が低下した皮膚にウイルスが侵入して感染したものです。
バリア機能が低下した皮膚には炎症も起こっているはずです。
多少のステロイドを使用して炎症を抑えてあげた方が、むじろバリア機能低下が改善して、
水いぼウイルスの居心地(?)が悪くなっていくとも考えられないでしょうか?
もちろん、意味もなくステロイドを塗り続けよということではありません。
とにかく、私の持論は、”水いぼが悪いのではなく、水いぼに感染してしまう皮膚が悪い”です。
そうそう、吸入ステロイド薬が登場した時、一部こんな意見が出ましたよね(汗)。
「吸入ステロイド薬を使うと免疫力が低下して風邪を引きやすくなるかもしれない」
今ではこんなことを言う医者はいないのです。