『食物アレルギーによる国内外のアナフィラキシーショック死の報告では多くが気管支ぜん息を合併していたことから、アナフィラキシーを起こすようなハイリスクな食物アレルギーの児童生徒に対しては、他のアレルギーも含めて医師からの実践的指導・管理が望まれる。更に学校関係
者と担当医師との間での直接的な情報交換も必須である。』
(「今後の学校給食における食物アレルギー対応について最終報告」より
平成26年3月 学校給食における食物アレルギー対応に関する調査研究協力者会議)
アナフィラキシーを有する食物アレルギー患者さんで、「気管支喘息もあります」という方は要注意です。はっきりとした理由はわかりませんが、アナフィラキシー死のリスクが高いとされています。呼吸器・循環器に悪影響が及ぼされるのでしょうか・・・。
ふだんから、しっかりと気管支喘息の治療を行っておくことが重要です。
ナッツアレルギーによるアナフィラキシー死についての報告を眺めても、21例中の20例において
気管支喘息の合併がみられています。(J Allergy Clin Immunol 2001;107:191-3.)