アトピー性皮膚炎の寛解導入時には、つまり、全身をつるつるスベスベの皮膚に持ち込む
には、それなりの量のステロイド外用薬が必要になります。重症の場合は、なおさらです。
しかし、患者さんは驚くかもしれませんが、医師でもさえも、どれくらいの量が必要になるのか?
、あるいは、どれくらいの量使っても大丈夫なのか?について自信を持って答えられるという
ものでもないのです。
どの教科書(?)を見ても詳しい情報は書かれていませんし、誰も本当のところは教えてくれません。
この私でさえ、独学に近い状態で必死に学んできたのです。こんなことおかしいと思いませんか?
FTU(フィンガーチップユニット)という概念があり、大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量で
、チューブの穴のサイズが5mm程度の軟膏において1FTU=約0.5gに相当し、これで。大人の手のひら2枚分
の面積に塗れるとされています。でも、一般の医師が知りたいのはこんな知識ではありません。実際に
どれだけの処方量が必要なのか、許されるのか(?)、つまり、処方の「レシピ」が知りたいのです。
世の中の患者さんを救うべく、学会はそれを明らかにすべきではないでしょうか?