昨日は、午後に院内アレルギー勉強会を行いました。これまでは私が一方的に講演をして、その後解散という感じだったのですが、昨日は講演後のおしゃべり会が盛り上がりました。このような形式は私がずっと望んできたことなので、少しずつ雰囲気が変わってきたことは非常に嬉しいことです。
私は医師ですが、いろいろな面で患者さんと関わりたいのです。院内勉強会だって20年くらい前からやってきたことなのです。山梨県のある病院(妻と知り合った病院!)で、初めて院内勉強会をやった頃は、毎回1-3人くらいしか患者さんが集まりませんでしたが、それでも自分で考え出したこのような会の価値は決して低いものではないと思っています。当時は、周囲でこんな会を開いている小児科医は見たことがありませんでしたから・・・。
あるお母様が3大アレルゲン抜きのケーキを作ってきてくれました。みんなで試食させていただいたのですが、大好評で重箱ふた箱に入っていたケーキはあっという間になくなってしまいました。私もお菓子は好きな方ですが、ふっくらと仕上がっていて美味しく感じました。
さて、感動したのはある3歳くらいのお子さんの光景です。ケーキを1つ手に取り食べながらうろうろと遊びまわっていました。そしてしばらくすると再び重箱に近づき箱の中に残った最後の一つのケーキにすっと手を伸ばし、またまた嬉しそうに口に運んだのです。「この子は、このケーキを美味しく感じたんだな。」と思いました。私が作ったケーキではありませんが、自分のことのように満足感がこみ上げました。子どもは素直ですからね。美味しいと思わなければ絶対に2個目には手を出さなかったはずなのです。この出来事はケーキを作成されたお母様にも報告させていただきました。