一部の症例において症状が出てしまうことは避けられませんでした。」
これはなぜか?
それは、2回目、3回目と追加摂取してしまうからなのです。
例を挙げるとすれば、
30分おきに、1g→2g→4g と負荷して総量7gで症状が出たとしますよね。
でも、実際には最初の1gだけでも症状が出たかもしれないということです。
「1g食べて何も症状が出ていないから、2g追加したんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、実は食物経口負荷試験の症状っていうのは
けっこうゆっくり現れるものなのです。
当院データにおいても、
”単回摂取後60分以上経過してから症状が出現している症例の割合”は、 2015年:56.8%、2016年:54.5%、2017年:48.9%、であり、 約半数の症例が、負荷後1時間以上経ってから症状が出ています。 結論としては、複数回摂取を止めて単回摂取に変えてからは、「負荷し過ぎてしまう」 ことが無くなったので、ようやく症状が出にくくなったということです。