最後に、単回摂取による食物経口負荷試験(以下、負荷試験)の結果を
踏まえてどのように食べていくか?
経口免疫療法がテーマではないので簡潔に述べます。
ずばり、ポイントは”安全域”を置くこと!
つまり、「病院で牛乳1.0mL飲めました。それでは明日から自宅で1.0mL
飲んで下さい。」という方法はとらないということです。
これだと、何人かに1人は自宅で症状が出てしまうでしょうね・・・・。
私の場合は、負荷試験で1.0mL陰性なら自宅では0.1mL摂取許可。
そんなもんです。当院に通っている患者さんはよくわかっています。
こういう方法を反復することにより解除を目指します。
唯一の欠点と言えば、もしかしたらこの患者さんが実はもともと100mL飲む
ことができる患者さんなのかもしれないということくらいです(汗)。
しかしですね、以前はクリニックや自宅で出ることがあった症状が全く出なく
なっているわけですよ。だから、少なくとも現段階では、この方法には手応えを
感じているのです。患者さんはもちろんのこと、医師においても、症状が出て
心地よいということはあり得ないと思うのです。何もないのが一番です。