私が発表で、「乳児の明らかなアトピー性皮膚炎が乳児湿疹という診断の下でしっかりとした対応がされていない症例が多く問題である」と発言したところ、座長の先生が、「診断は何であれ、乳児期早期の湿疹というものに対する早期介入が重要なのではないか?今回の学会を通して感じたことだが、湿疹からさらなるアレルギー疾患が生じる危険性が指摘されている。とにかく早い段階で湿疹に対応することが求められる。」と貴重な補足をいただきました。
例年、春になると湿疹が重症化した生後5-10ヵ月くらいの赤ちゃんが多数受診されます。おそらくは、生後1-3ヵ月くらいに発症したのだと推察されますが、皮脂の低下の時期と冬季の乾燥が重なって一気に悪化するのでしょうか・・・。
「秋生まれの赤ちゃんにアトピー性皮膚炎が多い」という報告もあります。
早めに対応したいものです。