食物アレルギーの即時型症状は、ガイドラインでは、「原因食物を摂取してから2時間以内に出現するもの」と定義されています。意外と、ゆっくり出現するものなのです。
生活状態によっても変化します。とにかく、動き回ると消化吸収が促進されるので、早く症状が出るのです。
病院で実施する食物経口負荷試験は、「動き回ってはいけません」とか言われて、ベッド上で静置させられますよね。私が思うに、これはふだんの生活状態とはかなり異なるはずなのです。従って、食物経口負荷試験では、症状は「かなりゆっくりと時間が経ってから」出現します。
当院では、安全な負荷方法である、単回負荷を採用しています。ただの1回食べて終了です。根気は必要ですが、つまり、何回も受診して負荷を繰り返さなければいけませんが、安全かつ確実な方法です。この方法をやってみるといろいろなことがわかるのです。みなさんが考えているよりもはるかにゆっくりと時間が経ってから症状が出現するのです。
今後の主流になってくる方法ではないかと考えています。