アレルギー領域のガイドラインの中でも、喘息のガイドラインは中心的な役割を担うものであると思われます。
国際的な喘息ガイドラインとしてGINA(「ジーナ」と呼ばれています)が有名ですし、米国、イギリス、カナダ、オーストラリアなどにおいてはその国独自のガイドラインが作成されています。我が国でも、成人と小児でそれぞれ作られています。
これらのガイドラインに共通するのは、喘息を気道の慢性炎症と定義し、吸入ステロイド薬を長期管理薬(予防的治療薬)の中心に位置づけている点です。
・治療目標をどこまでにするか、
・治療判断を何に基づいて決定するのか
(重症度またはコントロールレベル)、
・喘息管理における年齢群の分類法、
・治療薬の選択・使用量など
様々な点で微妙に異なる部分がありますが、それぞれの国の実情が反映されており興味深いところです。