ここ数日、ぜん息の発作で受診される患者さんが増えてきました。
RSウイルス感染症もやや流行しているようですが、検査でRSウイルスが検出されたとしてもその患者さんがこれまでに何回もゼーゼーしたことがあるようであれば、「RSウイルスによる細気管支炎」ではなくて、「RSウイルスを引き金としたぜん息発作」と考えた方が良いのでは?
あとは、気管支拡張剤によく反応するか(気道可逆性)、アレルギー体質を有しているのか(アトピー素因)などを参考にしてぜん息かどうかを見極めていきます。
すでに長期管理(予防的な治療)を受けている患者さんは発作を起こしていないので、こういう時期になると「薬が効いているんだな」と実感できます。
現在、小中学生の重症のぜん息患者さんは激減しました。
これは、乳幼児期の治療・管理が進歩した成果ではないかと考えています。