くしゃみ、鼻水、鼻の痒みなどを訴えて受診される患者さんが増えてきました。小児でこの時期にみられる鼻炎は、ほとんどがダニ・ハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎です。季節的にはイネ科の花粉症もありますが、小児では必ずしも多くありません。実際に、鼻の所見(下鼻甲介という粘膜を診察します)を診させていただくと、白っぽくむくんでおり、ダニ・ハウスダストの影響によるものだと見当がつきます。内服薬や点鼻薬を用いたり、環境整備(ダニ対策など)を指導したりするのですが、この治りにくい病気にどのように立ち向かうのかが悩ましいところです。